新幹線のぞみ喫煙室

創立者より

ここは紫煙が漂う余地はない。
それなのに
今や『少数者』になった煙草好きが、
(その仲間の一人ではあるが)見知らぬ私に問うてきた。
「私の人生は何だったのだろうか」と。
のぞみの換気装置が急速に煙を、紫煙だけを吸い込んでいく。