名探偵シャーロック・ホームズと似た名の、
『ベニスの商人』登場する悪役シャイロックはユダヤ人である。
第3幕第1場でのシャイロックの台詞で思うのだが、
差罰され側のユダヤ人の血を吐く想いの吐露だ。
キリスト教徒とユダヤ教徒も互いの正義と正義のガチンコの歴史が表現されている。
現代に主語（ユダヤ人）を置き換えてベニスの商人を読むと、
今の戦争と呼ばない戦争の時代の影に思い当たることがハッキリする。
國と國、民族と民族間の利害からの争いの枠を超えて、
宗教と宗教、理念と理念の違いを殺人、破壊のエネルギーにしている。
我々の周りでも自分の正義を主張し、他の正義を認めない風潮がある。
個と個のせめぎ合いはお子ちゃまの争いだが、、、、
11月15日(土)夜坐蔵公演：超訳シェクスピア『ベニスの商人』が
社翁役者、楠 美津香によって演じられる。
幼児の時の記憶とは全く異なる、
毒溢れるベニスの商人を堪能あれ！
11月15日(土)松影倶楽部ハウス夜坐蔵にて
定期公演開催。
[時雨谷の月影書院にて]
