個展の案内を頂いた。
題して、『加藤義郎2013年/厚板を削る。』
http://www5c.biglobe.ne.jp/~kanazuch/13koten-dm.htm
義郎さんには40年前、馳走になった。
畳の上に置かれた電気焜炉で、豚肉薄切り2枚を焼いていただき、
茶色いボソボソ飯を茶碗に盛って、玄米飯だと教えられた。
記憶にある限り最初の玄米飯を頂いたわけだ。
作品が置かれている部屋に案内された。
作家の居住区域は畳がふかふかで足が沈みこんだのだが
作品の置かれた空間はどの部屋もきっちり絨毯がひかれていた。
「水は低き処から高き処に上がる」と、
題されていた大きな作品が、記憶に残っている。
そのアクリル立体造形は、物理と人の錯覚を突いた皮肉が、
すっきりと表現されていた。
有るときは中華鍋を、叩きに叩いて平にしてしまった。
薬缶も平に叩いてしまった。
義郎さんが叩くと、作品になる。