「50周年パーテイーをやりましょうよ」と、顔合わせの度に
声掛けをしていたのはマーク井上。
彼が旅立って早4年、野毛ドルフイーでの最後になるライブでも、
彼は50周年をと私に念を押してきた。
マークの記念パーテイーの最初の想いは、横浜スタジアムを貸し切る計画だった。
彼の身体に合わせたデカい夢で、私は苦笑いを為ざるを得なかった。
そもそも当初から、「もしも50年続いたらば祝いをしようぜ」と言い交わしていた。
会場はニューグランドホテルが第一候補、次に日光金谷ホテル。
単車で会場のホテルに馳せ参じて、宴会場には黒服、タキシード、羽織袴で揃いの登場。
麻袋に100円硬貨をそれぞれ持参し、宴会後カード遊びをひっそりやろうぜと語っていたもんだ。
時経て今回、会場がヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルに相成った。
実行委員諸氏の選択だ。
私としては、このみなとみらい地区開発に異を唱えた記憶を忘れていない。
すんなり乗り切れない私に、ホテルのシンボルが女神像であることを実行委員が教えてくれた。
横浜から女神(弁天様)が消されて150年、
実は900年前から横浜村に鎮座していた州干島弁天が、現代に現れているのではと、
不意に私はひらめき、会場をヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルにする意義を悟った。
ケンタウロスも存続の力に如何ほどの女神たちに助けられたことか。
母、かみさん、おりおりに花を添えてくれた数々の女性たちが女神なのだ。
今回は感謝を込めて『女神たち』を主題にした。
そしてこの地区に、ホテルに言いたい放題の落とし前をつけられた。
ホテルのスタッフ諸氏も充分に、「我々の我が侭」に答えてくれ感謝。