津村禮次郞を森田拾史郞が撮る

創立者より

写真集『舞幻』が刊行された。
出版:ビイング・ネット・プレス
http://www22.big.or.jp/~bnp
千代田区一ツ橋の如水会館にて9月29日(水)出版記念の宴が開催された。
能楽師津村禮次郞氏舞台生活50年を祝う会と写真家森田拾史郞氏は
津村氏の舞台を50年にわたって撮り続けてこられ、今回の写真集は、
森田氏の25冊目にあたると案内されている。
津村禮次郞能楽師は横浜飛天双◯能に出演された。
第一回1997年 能   「かぐや姫」
第五回2001年 能舞楽曲「竜虎幻想」
第七回2003年 新作能 「一石仙人」
能舞楽曲の折、舞台装置に生花を所望があり
舞台装置家横井紅炎誕生の基点となった。
2002年5月、
ガウディ生誕150年記念があった。
バルセロナ国立劇場での津村氏の公演に再び
横井紅炎が起用された。
そのおりでの二人の族員、
貴彦と英輔の助けも忘れてはならないことだ。
写真家森田氏は無口である。
それも超が付く無口なのだ。
だが写真は語るのだ。
写真集『舞幻』で1カット、2カットを
選ぶとするなら
「バーレーン」と「トーマス・ベケット」を
私は選ぶ。
1993年1月8日から2008年10月8日まで
東京、横浜、京都と都合25回開かれた能会全ての
最前列にさり気なくカメラを携えた森田拾史郞氏がいた。
私は何時の頃か知った。
話がわからぬ人に彼が無口なのだと云うことを。
トリの挨拶は足立禮子先生。
禮子先生の登場とスピーチは会を引き締め格調高くなさる。
諸先生方のスピーチが背景になってしまうのだ。
お三方に祝意を表して私は役目を果たした事だ。