好色院弦音放浪居士

創立者より

狂歌と共に洒脱なカードが送られてきた。
故ハッピー・ヒロシさんから大切な仲間として、
その名を聞いていたが、遠い世界の人と思っていた。
昨年、都筑警察署内で、
ミッキー・カーティスの会で会っていると、私に声を掛けてきた紳士が
〈好色院弦音放浪居士〉その人だった。
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彼のご両親が創立された料理店(1960年)の名から
その店に1992年に行ったことを私は思い出した。
某国外交官の招待だったが、なんと私は料理店名を聞き違えていた。
「キャンティ」をスキャンティと・・・
確かにスキャンティという名の飲み屋を、付き人達が探し出してくれたが、
招かれたにしては違う雰囲気だと皆に忠告された。
既に開業から32年の超有名店を、私は全く知らなかったことになる。
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鳥の初期刷り込み現象とうことが、心理学であるが私の記憶もそれ並み。
寺と墓地と俳優座と古着屋だけの記憶、その初期刷り込みが私の六本木界隈になっている。
精々東京の単車乗りが集まるということで、ザ・ハンバガー・インに顔見せ登場したり
飯倉のニコラスに全種類のピザを注文し、
フランス船籍の船員達と飲み会を開いたことなどが記憶の片隅にある。
狐か狸が作った町と、早々に引き上げるのが常だった。
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案内されて席に着くなりテーブルが小さいと招待主に云った。
あそこが良いと指さしたテーブルは、ボーイ曰く「ご予約なのです。」と。
暫くすると、予約一行が登場した。
ヤンキー一人に多数の女性達で浜でも見慣れた景色だった。
言付けをボーイが伝えに来た。
「単車乗りとお見受けするので御一緒に如何?」
それではへなへなに見えるヤンキーもバイカーだろうから
所有するハーレーは何台と聞いてもらった。
10台との返事。
その時確か私は「妾」と称して1台所有していたから
数負けになるので同席を断った。
後で明日、国技館せボクシングをするハリウッド俳優が
そのヤンキーと教わった。
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そんなこんなでキャンティの料理の記憶が無い。
今回の引き合わせで、キャンティに裏を返しに行こうと
考えている。